第1回では、ハグヒーリングが生まれた背景についてお話ししました。
今回は、そこからどのように技術として完成し、スクール設立へとつながっていったのかをお伝えします。
技術として完成するまで
第1回でも書いたように、自分の施術を言語化し、研修で教えていく中で、施術はさらに具体的に整理され、少しずつ形になっていきました。
言葉だけでは伝えきれないと感じ、私は数枚の紙に施術内容をまとめ、簡易的なテキストを作りました。
初めて作ったテキストは、1〜2時間ほどで教えられる内容で、よく言えば「シンプル」、悪く言えば表現があいまいで、完成度の高いものとは言えませんでした。
しかし実際に教えていく中で、
自分の施術と、相手に伝わっている内容にはズレがある
ここは、こう伝えた方が分かりやすい
といった気づきが次々に出てきました。
試行錯誤を重ねるうちにテキストの枚数は増え、受講時間も2時間では到底収まらなくなっていきました。それに伴い、自分自身の施術のクオリティもさらに高まり、細かな部分まで意識できるようになっていったのです。
「ハグヒーリングが一つの“技術”として完成した」と実感したのは、初めて施術のDVDを制作したときでした。
今はもう販売していませんが、

『Uno.s メンズエステLesson』
これが、私が初めて世に出したDVDです。
なぜ「教える」ことを選んだのか
私が初めてメンズエステで働き始めたのは、今から17年ほど前になります。当時はまだ「メンズエステ」という呼び方は一般的ではなく、「メンズアロマ」や「マッサージ」など、さまざまな名称で呼ばれていました。
私が働いていたお店は、今振り返ると、現在のメンズエステの先駆けとも言えるほど革新的なお店でした。それを知らずに入店した私は、最初は戸惑いながらも働き始めましたが、次第にその環境がとても楽しいものだと感じるようになりました。
仲間と一緒に新しい施術方法を考えたり、施術の練習をし合ったり、時には私の施術を披露することもありました。今で言う「施術交換会」や「見学会」が、特別なものではなく、日常的に行われていたのです。
さらに、運営部の施術研究に関わり、新たなコースの開発に携わることもありました。そのような環境で育った私たちセラピストは、自然と他店よりも施術力が高かったのだと思います。
そのお店が無くなり、別のお店で働き始めたとき、私は大きな技術のギャップを感じました。
以前のお店は店舗タイプでセラピスト達は1つの待機室にいました。ですが新たなお店はマンションタイプでした。マンションのワンルームに出勤し、他のセラピストとはお部屋の交代のときにすれ違うことがたまにある程度です。
現在もメンズエステは個室待機がほとんどで、情報交換の場がありません。先輩に施術について相談することすら難しい環境でした。
大々的にメンズエステの講師として活動している人もおらず、インターネットにも施術に関する情報はほとんどありませんでした。だからこそ、「教える人が必要だ」と強く感じたのです。
実際にお店のセラピストを研修していく中で、
私が当たり前に知っていることを、皆は知らない
ということに気づきました。
この知識や技術を学びたい人は、きっとたくさんいる。お客様に喜ばれる施術を多くの人に伝えることができたら、その喜びは何十倍、何百倍にもなる。
そう思うと、自然と「教える道」を選んでいました。
ハグヒーリングスクール設立の背景
スクール設立のきっかけとなった、忘れられない出来事があります。
それは、左足首の大怪我でした。脛骨と腓骨を3箇所も骨折し、手術が必要なほどの重傷でした。
当時は新しいお店で週5勤務すべて事前予約が埋まるセラピストを目指し、指名のお客様も順調に増えてきた頃でした。さらに、週2日は近所の大手リラクゼーションサロンでも働いており、ほとんど休みなく動き続けていました。
無理が重なっていたのでしょう。骨折により、約1ヶ月間、仕事を休まざるを得なくなりました。
1ヶ月も休んだら、お客様が離れてしまうかもしれない
そう思うと、悔しくてたまりませんでした。
でも私は、この出来事をバネにすることにしました。
じっとしてはいられない…
足が動かなくても、できることはある…
前からやりたかったこと――
それは、ブログを書くことでした。
メンズエステの施術や接客に悩んでいるセラピストに向けて、情報を発信しよう!
そう決めて、私はブログを書き始めました。このブログをきっかけに、今の 「Uno.」 という名前が誕生します。
手術後、自宅で療養している間、私は毎日ブログを書き続けました。1日に1〜3本書く日もありました。書き始めてすぐに反応があり、読者は少しずつ増え、その存在が私の大きな支えになりました。
仕事に復帰してからも、ブログは毎日書き続けました。時間がない日は、朝5時に起きて書くこともあったり、通勤中の電車やバスの中でもスマホで書き続けました。
その結果、
メンズエステを学びたい!
という連絡が、全国から届くようになりました。
そいうして骨折から半年後、私はハグヒーリングスクールを設立し、本格的に教える活動をスタートさせたのです。
あの骨折は、不運な事故でした。
けれど、間違いなく私の人生の転機でもあったのです。
次回は、
「ハグヒーリングの技が「他と違う」理由」
についてお話ししていきます。
ハグヒーリング オンラインスクール
『Hug me ハグミー』
セラピストに必要なマッサージ技術を、部位ごとや技ごとに解説した動画を見て学べるオンラインサロンです。
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